“fåtölj”
Marron a.k.a dubmarronics、Bill Horist、Marco Fernandes
期日…2007年11月11日 (日)
開場…19:00
開演…20:00
料金…2,000円 (+1drink order)
マロン 田中康彦
京都在住スマイリーな音楽自由人。
2004年4月、自身のユニットdubmarronics名義で(melts slowly)発表。
2004年10月、アルゼンチン音響派のフェルナンドカブサッキ、
ex.花電車のkei、nutronのyoshitake.expeと共にギターカルテットによる(十牛図)発表。
2005年3月、坂田学と共にダブダブオンセン名義で(spring)発表。
2005年8月、シアトルのコンテンポラリーギタリストのbill horistと共に(sleephammer)を日米で発表。
2006年6月、シアトルの舞踏チームP.A.Nの音楽担当として、春川インターナショナルマイムフェスティバルにて、dokkebi awards受賞。
2006年8月、パフォーマンスグループholonの音楽担当として、
ACCサウンドパフォーマンス道場にて審査員特別賞受賞。
ビル・ホリスト
ワシントン州シアトルのギターリスト、ビル・ホリストは、独自のプリペアドギターへのアプローチを持つインプロバイザーとして有名である。プリペアドギターは一風変わった物を使ってギターの音色や音質を変える手法である。フレッド・フリス、ハンス・ライヒェル、キース・ロウなどの伝統を受け継ぎながらも、自分のサウンドを作り出している。彼はこれらアプローチに見事なフレーズサンプリングやその他エフェクトを織り込み、雄大な音楽のタペストリーを作りだす。
数多くのレコードでホリストの演奏を聴くことはできるが、彼の世界を体験する最も良い方法はライブだ。普通のエレクトリックギターから変った手法で音を引き出すさまは、聴くだけではなく、見ていても楽しめる。
4月上旬から中旬にかけてのジャパン・ツアーでは、ソロ・アーティストとしてだけでなく、マルコ・フェルナンデス、吉田達也やKK.Null等とのコラボレーションもある。
『派手なパワーリフから、まるでチャイムのようなオリエンタルな音色まで、ホリストの武器からは多くのサウンドが引き出され、お気にめすときには鋭角的なエレクトロニックノイズでさえも生まれる。ようするに、彼の腕の内にはバベルの塔が秘められているのだ。』
Dan Rose / One Final Note(オンラインマガジン)
(翻訳者注:旧約聖書のバベルの塔の伝説では、人間が天にも届くような高い塔を築き始めたのを神が見、そのおごりをいかり、人々の言葉を混乱させることによって建設を中止させた。)
『ギターはここ数年、その可能性よりも、その制限の方が取り上げられている。しかし、ビル・ホリストは、ギターが今でも重要かつ取り組み甲斐のある音楽的表現であるということを示している。』
Willamette Week(オレゴン州・ポートランド市のウィークリー新聞)
『現在荒れているギターの現状を知りたいと思っているのであれば、シアトルのアバンギャルドジャズのリーダーの一人であるビル・ホリストの激しく美しいソロ・インプロビゼーションを早急に聴くべきである。』
Seattle Weekly M.D.F.
『ソロのホリストは、ラディカルなエクステンデッドギターテクニックにより、切り立ったサウンドのエッセイ集を作りだす。エレクトロニックなカットアウトや圧倒的な弓のようなパッセージのある「シザース」のような作品は、大きなアンサンブルのようなインパクトがある。ほかでは、雄大かつジェントルなうねり、ウェスタンのスライドギターを思わせる落ち着いたレポウズやミニマリズムの打奏的ギターサウンドもある。』
Nick Southgate / The Wire
マルコ・フェルナンデス
横浜生まれのマルコ・フェルナンデスは長年、カリフォルニア州サンディエゴで演奏家、プロデューサー及び展覧会の主事として活躍してきっている。ソロ・インプロバイザー、フォノグラファー、及び打楽器奏手・サウンドアーティストとして、ジョージ・ルイス、ハコ、セシルテイラーのライル・エリス、フランクザッパのマイク・キナリーやトラメルフローラコレクティブ等と国際的に演奏を行ってきている。
このツアーでフェルナンデスは、フィールド・レコーディングと生のエレクトロニクスをミックスし、幾つもの「在り得る空間」を作りだす。そして聞き手は音とリズムの架空の世界に出会うこととなる。インプロビゼーションとフォノグラフィー(フィールド・レコーディング芸術)がブレンドするフェルナンデスの演奏は、彼の多文化的アイデンティティーと音楽的融合へのファシネーションを映し出す音の風景である。
『見つけてきた音を編集したテープをデジタルノイズ、パーカション、そして微妙かつ尖ったジャズっぽいムードと組合せることにより、フェルナンデスは新と旧、魔法と理屈、オーガニックとエレクトロニックの間をさまよう世界を呼び起こす。』
Stein Haukland / Ink19
『ミュジーク・コンクレートよりフリーフォームで滑らか、実験的エレクトロニカよりはるかに明確。この音楽は頭脳と魂に語りかける。なぜならば、とても馴染み深い音がいくつかありながらも、組み合わさるとシュールな状況が想起されるからだ。』
Francois Couture / All Music Guide
『東洋と西洋の出会いであるが、ぶつかり合うのではなく、とても加味され、両立した形である。この音楽は一貫してリズムがあり、複数の文化へ敬意を表している。』
Frank Rubolino / One Final Note
『マルコ・フェルナンデスはインプロバイズドミュージックらしきものを次から次へと作りだす。アンビエント・インダストリアルと表現しても良いかもしれないスタイルではあるが、綿密に言えば、違うものである。音楽は間違いなくノイズをベースとしている。それらは機械が発する騒音から、ホワイトノイズやラジオの雑音、打奏的なショックや種々雑多な音源からなるどんちゃん騒ぎとどよめきなどである。』
Progression
『スペイン語のナレーション、鍋をいじくりまわす音やエレクトロニックサウンドのパラパラ音、かなりネガティヴランド的。これは非常に実験的なテリトリーであるがため、好奇心をそそる部分がある。』
Vinita Ramani / Exclaim! Canada