尾形 明子 個展 「新ペレストロイカ」
会期…2006年10月24日(火)〜11月05日(日)
時間…13:00〜20:00
休廊…月曜日
入場無料
クロージング・パーティー…11月04日(土)18:00〜 参加費1,000円
暗がりからの呼びかけ...
白い空間一面を、人髪が禍禍(まがまが)しく覆い、「アナタの髪の毛をください」との言葉が断末魔のように書きなぐられた2003年の『サッフォーの墓』から、大量の海苔によって造形された「洞窟」が、文字通り辺りの空気を一変させながら、その中に投げかけられる視線を怪しく幻惑する昨年の『人間様方』まで、尾形明子は、奇怪で、恐ろしく、異様で、ときおりユーモアを感じさせる作品を発表してきた。「オカルト」や「アングラ」といったステレオタイプな言葉を呼び寄せながらも、そこから身を逸らし、別な想像力を喚起するかのような彼女は、現在、福岡で最も注目される若手アーティストの一人である。先頃行われた、公募展「For Rent For Talent 2」でも、「UFO呼んでます」と人を食ったような言葉と共に展示された巨大なオブジェで様々な反響を巻き起こした。『新ペレストロイカ』と題された新作で、彼女はお高く留まったアートスペースの雰囲気を敢然と変形し、泥を塗る。
尾形 明子
2003 『Tombeu de Sapho』(Kids Gallery,福岡)
2003 『もしもし、針千本飲んだうそつき様方。
こちら夢の舞踏会(「INNER No. 3」として)』(IAF Shop,福岡)
2004 『非●三原則』(IAF Shop,福岡)
2005 『人間様方』(IAF Shop,福岡)
[self-produce / 自主個展]