“one against 3” - 日野陽太朗 / shayne bowden
2005.06.25(sat)
one against seriesとは、art space tetraにて2004年6月12日にはじまったイベントシリーズである。その基本コンセプトは、アーティストとミュージシャンが同じ時間・同じ場所に出演することにある。観客は限られた時間のなか、演奏とアートワークを同時に目の当たりにする。その後、完成された作品はart space tetraにて展示される。
このシリーズの目的は、芸術作品と音楽演奏のアクチャルな制作・遂行を公表することにある。アーティストとミュージシャンはセッティングやサウンドチェックまで観客の前に披露する。彼らはコラボレーションをするかもしれない、あるいは、お互いに無視し合うかもしれない。スペースは開かれており、その用途があらかじめ確定されることはない。そこで観客は作品の物理的完成をみることになるだろう。
北九州に在住する日野陽太朗は、1998年より平面作品の制作を始めたアーティスト。art space tetraにて昨年催されたproject for actual art 002(主催:rhythm)では、新たな判断基準を必要とするスタイルを披露した。"one against 3"で彼は、観客の見守るなかライブペインティングを行う。そこで完成した作品は、art space tetraに一週間展示される。
福岡に在住するシェーン・ボーデンはシドニー出身で、art space tetraのメンバー。2003年からsoft clipのメンバー、またソロとして福岡の実験音楽シーンで活動している。"one against 3"では、オーストラリア・日本・フランス・イギリスで採集・録音した様々な音を使って演奏を行う。
『one against 3』を通して音楽とアートがどのように反響し、または衝突しあいながら互いに影響を及ぼすのか、ぜひあなたの目で確かめてほしい。
[director] Shayne Bowden (deterra)
[DM design] attic associates