【日時】2024年2月4日(日)14:00 スタート
【発表者】佐々木玄太郎(熊本市現代美術館主任学芸員)
【チャージ】投げ銭+1ドリンクオーダー制
【概要】
福岡アジア美術館で開催中の「ベストコレクション」展にちなんだ、中国現代美術の歴史についてのトークイベント。
上記の展覧会には方力鈞、張暁剛らの1990年代の作品が出展されていますが、彼らはなぜ「アジアのトップアーティスト」として重要視されているのか? それはひとつには、90年代前半に中国出身の現代美術家たちの活動が国際的に認知されていく過程のなかで、その作品が「中国現代美術」のイメージ形成に大きな役割を果たしたからだといえるでしょう。
今回のトークでは彼らの作品を入口に、中国の美術家の創作活動や批評家の言論活動が向けられている先に注目しながら、1980年代から90年代にかけての中国の現代美術界の業界構造や価値基準の変化についてお話しします。作品発表当時の状況を知り、作品の位置付けを把握することで、きっと展覧会が何倍もおもしろく観られるはずです。
【発表者 略歴】
佐々木玄太郎(1988年生まれ。2013年より熊本市現代美術館主任学芸員)
院生時代には中国の現代美術史を専門に研究。修士論文は「“操作”の時代―1990年代前半における中国現代美術の市場化・国際化へ向けた諸動向」(2017)。主な企画展に「魔都の鼓動 上海現代アートシーンのダイナミズム」(2018、熊本市現代美術館)、「段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者」(2021、同上)、「CAMKコレクション展Vol.7 未来のための記憶庫」(2023、同上)など。