2023年9月2日(土)〜9月9日(土)
13:00〜20:00
2023年9月2日(土)〜9月9日(土)
13:00〜20:00
physical(物理的・身体的)、intangible(触れることのできない・無形の)、
mobility(可動性・流動性)といった概念の間の、ミッシングリンクを探す――世界
の隙間を泳いで泳いで泳ぎまくる。
映像、写真、絵画やシチュエーションの創造をつうじ、独自な発想から、ビデオ
インスタレーションとして考察を展開していく。これらの再構造化により新たな
身体性を探求していく。
Qi chen(you you)
1994年生まれ 中国出身
2013ー2017:北京工業大学 プロダクトデザイン
2016ー2017:lomography会社 マネージャー
2018ー2020:⽂化学園大學 生活環境学研究科 修⼠
2021ー今:九州産業大学 芸術表現科 博士課程
映像、インスタレーション、絵画、写真などのコラージュを用いて、身体性、内なる意識、外界のつながりに焦点を当て、意図的と非意図的、私的と公的の相互作用の中で起こり、気まぐれで官能的な知覚で、流動的関係性を探す、その自己のイデオロギーのもとで、アプローチを試みています。
physical(物理的・身体的)、intangible(触れることのできない・無形の)、
mobility(可動性・流動性)といった概念の間の、ミッシングリンクを探す――世界
の隙間を泳いで泳いで泳ぎまくる。
映像、写真、絵画やシチュエーションの創造をつうじ、独自な発想から、ビデオ
インスタレーションとして考察を展開していく。これらの再構造化により新たな
身体性を探求していく。
Qi chen(you you)
1994年生まれ 中国出身
2013ー2017:北京工業大学 プロダクトデザイン
2016ー2017:lomography会社 マネージャー
2018ー2020:⽂化学園大學 生活環境学研究科 修⼠
2021ー今:九州産業大学 芸術表現科 博士課程
映像、インスタレーション、絵画、写真などのコラージュを用いて、身体性、内なる意識、外界のつながりに焦点を当て、意図的と非意図的、私的と公的の相互作用の中で起こり、気まぐれで官能的な知覚で、流動的関係性を探す、その自己のイデオロギーのもとで、アプローチを試みています。
今回の展示では、作品を通して、身体と外界(都市、建築、モノなど)とのつながりを探求し、客観的な現象に「文脈化された認識」を重ね合わせる。それによって孤独、セクシャリティ、混沌と秩序、人間と自然の関係、他者との協働・連帯など、さまざまな今日的問題について考えようとしています。
展覧会のタイトルは「遊隙」。宇宙のあらゆるものの隙間を自由に泳ぐような感覚を伝えたいと思い、遊びの「遊」と、隙間の「隙」という2つの漢字から発想しました。これは中国語で、ゲームという意味の単語と発音がまったく同じです――日本語では日常的にほとんど使われていませんが、辞書にはこの言葉の意味が次のように記述されています。
「工学における遊撃(ゆうげき)とは、接合部(→接合法)などに設けられた隙間や緩み。遊間(ゆうかん)とも呼ぶ。」
あらためて考えると、多様性という概念は、列車のレールの遊隙のようなものだと感じられます。列車のレールが遊隙を持つことで、車輪とレールの間に適度な余裕が生まれ、スムーズな走行が可能になる――同様に、多様性は、私たちの社会や人間関係の中で重要な役割を果たします。私たちがそれぞれ異なる要素や背景を持ち、異なる考えや視点を持つことで、多様性が生まれます。もし私たちがみな同じ方向、同じ間隔で整列し、同じような考え方や経験しか持たなかったら、新しいアイデアや解決策は生れづらくなり、成長や進歩が制限されてしまうでしょう。
しかし、異なる要素が交わり合い、異なる考えや経験が混ざり合うことで、新たなアイデアや解決策が生まれ、社会や個人の成長が促進されるのです。異なる背景や文化、価値観を持つ人々が接触し、意見や視点が交わり合うことによって、創造性やイノベーションが生まれ、社会全体の柔軟性や進歩性が向上します。多様性は、私たちがより豊かな視野を持ち、他者との共通点や違いを認識し、協力や共存を築くための基盤となるのです。
列車のレールが遊隙を持ち、異なる要素が交わり合ってスムーズな走行を実現するように、私たちも異なる要素が交わり合い、多様性を受け入れることで、より豊かな社会や個人としての成長を実現することができると考えています。
作品は、オーディエンスの存在を意識したインスタレーション作品です。
鑑賞者は円形の空間内に入りこみ、そこに配置された背中合わせの2つのスクリ
ーンによって分断されます。分断されると同時に観客は、ビデオインスタレーシ
ョンと一体化して、全体と関りあう新たな身体性を形成していきます。右の写真
作品にある7つのカット図形は、中国のジグソーパズル、タングラム(知恵の板)
に由来するもので、秦の時代(弥生時代)の古書『周髀算経』にまで遡ることが
でき、そこには正方形のカット技法が記され、そこからピタゴラスの定理が証明
されました。
本展の作品はすべて7を単位としてます。エジプトのピラミッド内部の142857と
いう不思議な数字の集合は、1週間が7日あること、6つの数字が1回ずつ順番に回
転することで1回ずつ自己集積することを表現しています。7は神秘、生と死に関
する数字に感じられ、スピリチュアルな唯物論者のロマンチックな告白を誘いま
す......
展示を見に来てくださったみなさん、奥のスペースにキャンディーゲームを用意
しています、ぜひ私と一緒に、様々な隙間を泳ぎましょう!