日時:2018年8月18日(土) 12:00開場 15:00受付開始 15:30開演 18:30終演
※12:00~15:00まで『アーギュメンツ』#1~3の手売り販売、及び演者と参加者が交流する時間を設けます(#1・2は各1,000円、#3は2,000円)。
主催:『アーギュメンツ』製作委員会
出演:黒嵜想(批評家)/ 仲山ひふみ(批評家)/ 佐々木友輔(映像作家)/ 逆卷しとね(学術運動家)
参加費:2,000円(15:00までは無料解放)
ご予約はこちら → https://arguments-criticalities.com/2018/07/23/0818-kyusyu-03/
今年6月16日、20代〜30代の批評家、研究者、作家が共同制作する不定期刊行の批評誌『アーギュメンツ#3』(目次: https://arguments-criticalities.com/2018/05/29/about-arguments-03/)が刊行された。同誌の販売は、市販ではなく関係者による「手売り」を旨とし、SNSでの声かけやイベントを通して購入を希望する読者と直接会い、批評を欲している読者の関心や問題意識をその都度共有しながら行われる(サイト: https://arguments-criticalities.com/)。
今、「棲み分けられた複数の関心を繋ぐ一冊の本」の上梓を機縁とした関連イベントが全国各地で同時多発的に開催されている。福岡も例外ではない。
本トークセッションでは、『アーギュメンツ#3』の目玉企画のひとつ、「来る、きっと来る――Jホラー批評の可能性をめぐって」座談会参加者である、批評家・黒嵜想と仲山ひふみ、映像作家の佐々木友輔、学術運動家の逆卷しとねが再集結、ファンダメンタル・ホラーへの関心を囲む場が再起動する。仲山によるホラー思想の墓暴きを、予期と予兆にハッキングされた黒嵜の震撼が邪魔だてし、ホラーの技法を憑依させた佐々木の映像作法が、生物のホラーに粟立つ逆卷の虹彩に馬乗りになる。
われわれはこうしてやって来た。
貞子や伽椰子、富江たちは来る、きっと来る。あなたたちも来る、きっと来る。
演者紹介:
黒嵜 想(くろさき・そう)
1988年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。音声論を主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。主な活動として活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画。主な論稿に、声優論「仮声のマスク」(『アーギュメンツ#1~3連載)、「縫い付けられた声」(『ユリイカ』2018年7月号)。
仲山 ひふみ(なかやま・ひふみ)
1991年生。批評家。『アーギュメンツ#3』共同編集。主な論稿に「『ポスト・ケージ』主義をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの破滅に向かって――レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)。レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』(今秋出版見込み)の共訳中。
佐々木 友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年生。映像作家・企画者。上映・展示に「第7回恵比寿映像祭」(2015年)、「記述の技術 Art of Description」(2016年)。2011年から共同運営する出版プロジェクト「トポフィル」より『Floating view “郊外”からうまれるアート』(編著、2011年)、『土瀝青――場所が揺らす映画』(編著、2014年)、『人間から遠く離れて――ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』(共著、2017年)を上梓。
逆卷 しとね(さかまき・しとね)
1978年生。学術運動家。異分野遭遇/市民参加型学術イベント「文芸共和国の会」を企画、その他出版・トークイベントを多数企画。専門はダナ・ハラウェイと共生の思想・文学。主な論稿に「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号)、「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)。