矢部史郎トーク「フェミニズムとアナキズム」

元祖・高円寺のマヌケ、矢部史郎。新進気鋭の政治学者・栗原康の師匠、矢部史郎。彼が『3.12の思想』（以文社,2012）、『放射能を食えというならそんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言』（新評論,2012）を著したのは記憶に新しいが、彼はこの間、反原発運動をつぶさに見つめながら、主婦の運動に着目している。反核をベースにしつつも、ともすれば反資本主義にまで至るような、その射程の広さを有する主婦の運動。矢部史郎の、もはや長い（？）運動経験〜銭湯利用者協議会から放射能市民測定〜の視点から、今後の生きるヒントが得られるかもしれない！　得られないかもしれない！　とにかく、最近は、会ってなかったので、矢部史郎は何を考えているのか、聞きに行こう、話に行こう、というか福岡まで呼んでしまおう、という企画。当日は、NYとOSAKAからも、極秘ゲストが参加するかも、しないかも。

共催：西南学院大学＜「ことばの力」養成講座＞

矢部史郎（やぶ・しろう）
1971年生まれ。90年代からさまざまな名義で文章を発表し、社会運動の新たな思潮を形成したひとり。高校を退学後、とび職、工員、書店員、バーテンなど職を転々としながら、独特の視点と文体で執筆活動を続けている。人文・社会科学の分野でも異彩をはなつ在野の思想家。2011年3月、放射能を逃れるために東京から愛知に退避。主著に『放射能を食えというならそんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言』（新評論、2012）『原子力都市』(2010年)、『3・12の思想』(2012年、いずれも以文社)、『愛と暴力の現代思想』(山の手緑との共著、青土社、2006年)などがある。

聞き手
森元斎（もり・げんさい）
1983年生まれ。専攻は哲学・思想史。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士（人間科学）。九州産業大学・国立熊本高等専門学校で非常勤講師、日雇い労働、売文業、翻訳業など。単著に『具体性の哲学』（以文社、2015年）、訳書に『ギリシア　デフォルト宣言』（共訳、河出書房新社、2015年）など。